日光金谷ホテルでは長年にわたりホテルスタッフによる館内ツアーが行われてきましたが、人手不足の影響もあり、DXによる課題解決の必要性が高まっていました。GATARIは、日光金谷ホテルの親会社である東武鉄道の事業共創プログラムの採択を受け、ガイドDXによる観光施設・サービスの高付加価値化の検証を目的に、本事例に取り組みました。

既存の館内ツアーを実施しているホテルスタッフに協力をいただき、同ホテルの文献調査等も行いながら、金谷ホテルの創業者である金谷善一郎が現代に蘇って彼自らの“声”で館内を案内することをコンセプトに制作を行いました。ユーザーの位置や状況をシステムが理解し、創業者の金谷ホテルに誘導されながら館内を周遊します。

体験者に向けた満足度調査アンケートでは94%の方が「体験に満足した」と回答、文化財の新たな楽しみ方として効果的かどうか？という質問には97%の方が「効果的だった」と回答いただきました。 また、このようなコンテンツが、他の文化財や有名建築物などにあれば参加したいとおもいますか？という質問には100%の方が「はい」と回答しています。本コンテンツホテルにおける宿泊以外の楽しみの提供を通じ、体験価値の向上や高付加価値化を図ることにつながりました。