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東京メトロと協業し、リアルとデジタルが融け合う未来のインフラの共創を開始
〜東京メトロが保有するリアルの空間とMixed Realityプラットフォーム『Auris』をかけ合わせ、Mixed Reality社会の実現を推進〜

プレスリリース
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株式会社GATARI(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:竹下俊一、以下「GATARI」)は「Tokyo Metro ACCELERATOR(東京メトロアクセラレーター)2020」の最終審査を通過し、東京地下鉄株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:山村明義、以下「東京メトロ」)とデジタルとリアルの融け合うMixed Reality(以下MR)社会の実現に向け、共創を開始することをお知らせいたします。ファーストステップとして東京メトロの保有する空間のデジタルツインの整備とMR技術を活用した「地下エンターテインメント」の制作を開始し、2021年度中のサービス提供を目指します。

近年、デジタルな情報をあたかもモノのように空間に配置保存できるARcloud技術の登場によってデジタルな情報は画面の奥からこの世界全てのフィールドへと活躍の場を広げつつあり、現実空間に展開されたデジタル情報は、リアルなインフラと融け合うことでミックスドリアリティ社会(MR社会)をつくることが予見されています。一方で、このようなMR社会実現に向けた取り組みは外資系IT大手企業を中心としたデジタル側からのアプローチがメインで、リアルのインフラ側からのアプローチが少なく法整備も遅れているという現状があります。

こうした状況を踏まえ、東京メトロのもつ広大な地下空間・東京のインフラを支える知見とGATARIのもつMixed Realityの知見を合わせることで、MRを活用した地下空間の新たな付加価値の創造や、将来的な法整備を見据えたガイドラインの整備を行うと共に、将来的なARグラスの普及を見据えた駅構内の3次元ナビゲーションや看板の多言語対応といった駅施設のユーザビリティとアクセシビリティの向上の検討を行って参ります。最初の取り組みとして「今までにないエンターテインメントからMR社会を実現する」というビジョンを掲げ、MRを活用した「地下エンターテインメント」のサービス提供を2021年度中に実施することを目指します。

両社は本協業を通じ、MR技術を活用した空間のDXでソフトウェアの観点からも街づくりを行うことで、持続可能性とインクルーシブ性の高いMR社会の実現を東京から行っていくことを目指します。

※1 MR(Mixed Reality)・・・リアル空間とデジタル空間がシームレスに融合し(ミックスされ)、リアルなモノとバーチャルな情報を等価に表示・操作することができる状態のこと
※2  ARcloud・・・現実空間のスキャンデータを活用し、様々なデジタルデータを現実空間上に保存・共有することを可能にする技術

【協業に関するコメント】

東京メトロ 経営企画本部企業価値創造部課長  大原 恭子氏
この度、当社の開催した「Tokyo Metro ACCELERATOR 2020」へご応募いただいたご縁から、共創に取り組むことになりました。「Auris」は既存の設備に一切干渉せずに空間価値を高めることのできる、当社にとって非常に相性が良いプロダクトです。「Auris」の仕組みを初めて聞いたとき、リアルな地下空間では様々な制約から実現できなかったことが、この技術でできるようになるかもしれない!と、可能性の広がりを感じ、とてもワクワクしました。東京メトロの地下空間にデジタル空間を掛け合わせ、お客様一人一人に合わせた情報や体験を提供できる駅空間の実現に向け、竹下さん率いるGATARIチームと共に走っていきたいと思っております。

【東京メトロについて】

  • 会社名 : 東京地下鉄株式会社
  • 所在地 : 東京都台東区東上野三丁目19番6号
  • 設立 : 2004年4月1日
  • 代表者 :代表取締役社長 山村 明義
  • 資本⾦:581億円
  • 事業内容 : 旅客鉄道事業の運営、関連事業の運営(流通事業、不動産事業、情報通信事業)

【株式会社GATARIについて】

GATARIは新しいエンターテインメントを切り口に、Society5.0を見据えたリアルとデジタルの融け合う未来のインフラづくりを目指すMixed Realityスタートアップです。「人とインターネットの融け合う世界を創る」というビジョンを掲げ、東京大学を拠点とした日本最大のVR学生団体UT-virtual( https://utvirtual.tech/  )創設者である代表の竹下によって2016年に設立されました。これまで、ゲームエンジンを活用しリアルとデジタルを融合させることで生まれる様々な空間サービスの開拓や研究開発を行ってきました。現在、Mixed Realityエンジニアリングと音響の専門家が在籍するチームがそれぞれの専門領域を活かし、既存フォーマットの100+1の体験ではない未来の音声体験を生み出し続けています。

  • 所在地:東京都中央区日本橋箱崎町1-2
  • 代表者:代表取締役CEO 竹下俊一
  • 設立日:2016年4月5日
  • 資本金:6010万円
  • 事業内容:Mixed Realityプラットフォーム『Auris』の開発、MRコンテンツ制作ほか
  • GATARI公式HP:http://gtr-wp.qoopu.net/

【Aurisについて】

『Auris』は空間のスキャンから空間編集(トリガーとアクションの配置)、クラウドへの保存、マルチプレイヤーでの復元・体験までをスマートフォンのアプリケーション上でワンストップで実現可能な世界初のMixed Realityプラットフォームです(iOSアプリケーション/iOS11以降、iPhone6s以降に対応)。スキャンした施設のデジタルツインとカメラで取得した現実の風景を照合して位置測位を行うため、屋内外を問わず、環境にビーコンやセンサーの設置などを行う必要がなく、文化財なども傷付けずに、既存設備を生かした状態で空間の体験価値を向上させることができます。また、カメラからユーザーの位置情報を三次元的に高精度で取得することで、自身の視線の向きや「椅子に座る」など自然な体の動作に合わせて音響演出が変わるといった細やかなインタラクティブ性を実現し、現実にいながらまるでゲームや映画の主人公になったような没入型の一人称音楽体験を届けます。

多様なユーザーの一人ひとりに合わせて内容や言語をパーソナルに提供することで、施設のアクセシビリティ向上に寄与し、空間を回遊する中で偶発的・受動的に情報が得られる、という探索型の体験を提供いたします。既存施設では鹿島建設と協働したHANEDA INNOVATION CITYの「HICity AR」アプリに採用されており、ほかにも神奈川県・東京都・乃村工藝社・東北楽天ゴールデンイーグルスとの協業に取り組んでいます。
『Auris』公式HP:https://auris-ar.com/

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