デジタルとリアルが融け合う未来のインフラづくりを目指すMixed Reality（MR）スタートアップの株式会社GATARI（本社：東京都千代田区、代表取締役CEO：竹下俊一、以下「GATARI」）は、2023年11月28日（火）より12月13日（水）まで、すみだ北斎美術館において、葛飾北斎の作品と描かれたゆかりの場所をMRにより体感できる多言語体験コンテンツ没入型音響アトラクション「北斎の足跡」を提供する実証実験を行います。なお本取組は、墨田区産業振興課が実施する「墨田区プロトタイプ実証実験支援事業」の採択を受け、MR技術の社会実装を目指し、墨田区の支援のもと実施するものです。

SDGs未来都市にも選定されている墨田区は、地域の持続的な活性化を目指すため、行政が社会課題や実証フィールドを提供し、先進的な技術・サービスを持つスタートアップ企業が、区内のものづくり企業・大学などと連携して課題解決に取り組む実証実験支援事業を行っています。今回は、音声ＭRという先端的技術を有するGATARIが、区内を代表する文化施設である「すみだ北斎美術館」において、美術館のさらなる体験価値向上、及びMR技術の社会実装を目指したコンテンツのテスト提供を実施します。

本取組では、 GATARIが開発するMixed Reality※1プラットフォーム「Auris」（読み：オーリス）を用います。Aurisは、現実空間をデータ上に再現する「デジタルツイン」※2を活用し、スマホカメラで捉えた映像と事前に空間をスキャンしたデータを照らし合わせ、自身の現在地を認識する「VPS技術」※3を用いて、新たな消費者体験を提供しています。これにより、既存施設や作品などに物理的影響を与えることなく、デジタル空間上に画像や音声データを保存することができ、利用者の位置、視線や動きに応じて専用デバイスから音声が流れる仕組みです。そのため、保存対象である作品等に影響を与えることなく、また体験を実施する場所を通常通り使用している一般の来館者に対しても、影響を及ぼしません。この仕組みを活用し、複製した北斎の作品を美術館の４階展望ラウンジに配置し、その作品にまつわるストーリーや、作品に描かれた場所の音声・サウンドを再現して流すなど、美術作品を活用した没入型の新たな体験コンテンツを創出します。

今回すみだ北斎美術館を舞台に実施する没入型音響アトラクション「北斎の足跡」は、日本語並びに英語で制作し、外国人観光客に人気の高い同美術館の付加価値と、来館者の満足度を更に高めることを狙いとしています。

コンテンツの中では、北斎が描いた場所にまつわる様々な情報を、MR技術を活用して体験者に届けます。墨田区を中心としたそれら場所の魅力を伝えることで、同美術館に来館した来館者が、周辺地域に興味を持ち回遊を行うという、美術館を起点とした観光客の回遊促進につなげることも狙いとしています。また、デジタル技術を活用し、人の手によらないコンテンツを提供することで、美術館の効率的な運営にも貢献します。

本年度の取組において、本コンテンツは無料で提供を行います。当社は、本実証において体験者に対するアンケート調査等を行い、美術館を中心とした文化・観光施設の来館者向けサービスとしての有効性を検証してまいります。
GATARIは、今後もMR技術を活用し、文化財・観光施設の高付加価値化や生産性の向上に貢献してまいります。
ぜひ、この機会に新しい技術を用いた鑑賞体験をご体験ください。

※1 Mixed Reality（MR、複合現実）：リアル空間とデジタル空間がシームレスに融合し（ミックスされ）、リアルなモノとバーチャルな情報を等価に表示・操作することができる状態のこと
※2 デジタルツイン：物理世界を同スケールでデジタル空間に再現した 3D データのこと
※3 VPS(Visual Positioning Service)：スマホのカメラを通じて得られた情報を基に向きや方角などのより細かな位置情報を特定する新たなシステム

■没入型音響アトラクション「北斎の足跡」概要

＜日程＞
　2023年11月28日（火）〜12月13日（水）※毎週月曜休館
＜会場＞
　すみだ北斎美術館　４階展望ラウンジ
　東京都墨田区亀沢２丁目７−２
＜受付時間＞
　10:00／11:00／14:00／15:00／16:00 それぞれの時間帯の事前予約制
　※当日空きがある場合は当日予約も可能です
＜所要時間＞
　30分程度
＜体験人数＞
　１時間帯あたり2名まで
＜予約ページ＞
　https://peatix.com/group/12084926/view
　※上記ページから各日程のイベントページを選び、予約することが可能です
＜言語＞
　日本語／英語
＜主催＞
　墨田区
＜協力＞
　すみだ北斎美術館（https://hokusai-museum.jp/）
＜運営＞
株式会社GATARI

■会社概要

株式会社GATARIは新しいエンターテインメントを切り口に、デジタルとリアルの融け合う未来のインフラづくりを目指すMixed Realityスタートアップです。「人とインターネットの融け合う世界を創る」というビジョンを掲げ、東京大学を拠点とした日本最大のVR学生団体UT-virtual(https://utvirtual.tech)創設者である代表の竹下によって2016年に設立されました。これまで、ゲームエンジンを活用しリアルとデジタルを融合させることで生まれる様々な空間サービスの開拓や研究開発を行ってきました。現在、Mixed Realityエンジニアリングと音響の専門家が在籍するチームで、それぞれの専門領域を生かして既存フォーマットの100+1の体験ではない未来の音声体験を生み出し続けています。

社名 :　　株式会社GATARI
住所 :　　東京都千代田区神田松永町16ダイキビル4F
代表 :　　竹下 俊一
設立 :　　2016年4月
事業内容 : Mixed Realityプラットフォーム「Auris(オーリス)」の開発、MRコンテンツの制作ほか
URL :    　https://gatari.co.jp/

本リリース内容並びにAurisに関する問い合わせ先
GATARI　広報担当（磯野、森脇） MAIL： contact@gatari.co.jp
フォーム：https://share.hsforms.com/1M_lQE8HORJiJ2QOkkhSGjAbwv75

墨田区プロトタイプ実証実験支援事業に関する問い合わせ先
墨田区産業観光部産業振興課産業振興担当　
電話：03-5608-6186
MAIL：SANGYOU@city.sumida.lg.jp